スイス・ダボスで記者会見したウクライナのイエルマーク大統領府長官(当時)=2024年1月(共同)
 スイス・ダボスで記者会見したウクライナのイエルマーク大統領府長官(当時)=2024年1月(共同)
 ウクライナのイエルマーク大統領府長官(左・当時)とルビオ米国務長官=2025年11月、スイス・ジュネーブ(Keystone提供・AP=共同)

 2020年にウクライナ大統領府長官となったイエルマークは人事を掌握し、政府だけでなく、治安機関や国営企業にまで影響力を広げた。元高官はウクライナメディアに「気に入らない相手に『毒を盛る』のが得意だった」と証言。外交で活躍する高官の動きには特に敏感だった。

 他国の外交官と頻繁に接触し、独自のパイプを構築すればすぐに大統領府の警戒対象となり、長官の息のかかった後任が送り込まれた。

 欧米との外交も、イエルマークが一手に担った。先進7カ国(G7)の外交筋は「あらゆる交渉事で彼を通す必要があり、われわれの意図が大統領に正しく伝わっていないと感じることもあった」と振り返る。

 それでも、ゼレンスキーの信頼...

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