京都大大学院時代の牧輝弥さん(右)と今井一郎北海道大名誉教授
 京都大大学院時代の牧輝弥さん(右)と今井一郎北海道大名誉教授
 大気中の微生物を採取するためにヘリコプターに乗る牧輝弥さん
 ヘリコプターで上空の微生物を採取する牧輝弥さん
 微生物が雲をつくる仕組み

 微生物生態学が専門の牧輝弥さんは飛行機やヘリコプターに自ら乗って上空から微生物を採取する。付いた異名は「空飛ぶ微生物ハンター」。現場主義を貫く姿勢は京都大時代に師事した亡き恩師の指導のたまものだ。

 赤潮の生態が専門で、当時助教授だった今井一郎さん(後に北海道大名誉教授)は現場に足を運んで試料を取り、顕微鏡を使って自分の目で微生物を見る作業を重視した。牧さんは「微生物の分析は遺伝子解析の方が早いように感じるが、姿を見ればどうやって生きているのかが直感的に分かる。研究の方向性も付けられる」と語る。

 現在、力を入れる研究の一つが、浮遊する微生物が雲の形成に与える影響だ。森林の細菌や真菌の中には、一...

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