「つぎの民話」の映像作品を視聴後、話し合う福島県西会津町の住民ら(「つぎの民話」プロジェクト提供)
 「つぎの民話」の映像作品を視聴後、話し合う福島県西会津町の住民ら(「つぎの民話」プロジェクト提供)

 地域を映し出すドキュメンタリーを作り、住民が視聴するプロジェクト「つぎの民話」が各地に広がっている。映像の“地産地消”で地域の現状を確認し、活性化につなげようという試みだ。

 企画したのは東京の映像作家、松井至さん(42)と、山形県朝日町で町おこしに取り組む佐藤恒平さん(41)。

 親が聴覚障害者の子を追った「私だけ聴こえる」で文化庁の文化記録映画大賞を受けた松井さんは、テレビの取材で限界集落を訪れ、地域の記録が失われていくことに危機感を抱いた。

 「それぞれの土地の物語を、マスメディアに切り取られるのではなく、自ら発信すべきじゃないか」。松井さんは東北芸術工科大(山形市)同窓の佐藤さんに相談した...

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