
声を録音しておくためのマイクと専用アプリを搭載したタブレット端末の使い方を説明する西尾直樹名古屋大准教授=名古屋市の名古屋大病院
がんなどの手術で失われる声を収録し、手術の後にアプリで再現できないか―。声帯を含む喉頭の摘出手術は、命を救う手段である一方、慣れ親しんだ声を失い、手術後の生活に大きな影響を及ぼす。そうした患者の不安を和らげようと、名古屋大の研究チームが、人工知能(AI)技術を使って「自分の声」をリアルタイムで再現する取り組みを進めている。
▽国内約3万人
喉頭は首の前側、喉仏にある器官で、声帯による発声のほか、空気と食事を気管と食道に振り分ける役目がある。名古屋大医学部耳鼻咽喉科の西尾直樹准教授によると、喉頭がんや咽頭がん以外にも、筋萎縮性側索硬化症(ALS)やパーキンソン病など神経変性疾患でも誤嚥防止のた...
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