
副梢栽培で成熟を遅らせたブドウ「甲州」の果実を見る岸本宗和・山梨大准教授=甲府市、2025年11月
地球温暖化の進行で国内の農作物栽培に深刻な影響が出ている。ブドウはその代表例で、ワイン醸造用の品種では、夏の高温が香りや味わいなどの低下をもたらし、大きな問題になっている。産地や栽培品種の変更も差し迫る中、脇枝(副梢)を育ててブドウの成熟期を遅らせる新たな栽培技術で、伝統産地のワイン造りを守ろうという研究が山梨大で進んでいる。
▽夜間の高温
農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)によると、農作物の中でも果樹は温暖化の影響を受けやすい。ブドウは一般に7~8月に果実が色づき(着色)、その後の成熟期に糖度が高まって酸が減少するが、近年の気温上昇で生育に影響が出ており、特に「巨峰」など黒色品種の...
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