福島県富岡町の町道を確認する同町担当者=2月
 福島県富岡町の町道を確認する同町担当者=2月
 東日本大震災後に整備された宮城県気仙沼市の災害公営住宅=2月
 福島県富岡町が計画する温浴施設の建設予定地=2月

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興を目指し、被災地では真新しいインフラが次々と建てられた。だが今、その維持管理費が自治体を苦しめている。財源を確保するため公共施設の統廃合を進めるのか、それとも市民に負担を強いるのか。原発事故の影響が長引く福島県では、避難者帰還事業の足を引っ張りかねないとの懸念も出ている。

 ▽二重苦

 「今の規模を維持していくのは難しい」。岩手県大船渡市財政課の担当者は危機感を隠さない。インフラには維持費の他、老朽化に伴う建て替えなど更新費もかかる。市は2016年度、既存施設を全て残した場合、56年度までの40年間で計約1100億円かかると試算。特に復興事業で新た...

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