空港でたたずむ瞳さん(仮名)=2月、大阪空港
 空港でたたずむ瞳さん(仮名)=2月、大阪空港
 自身の境遇について語る瞳さん(仮名)=2月、大阪空港
 空港でたたずむ瞳さん(仮名)=2月、大阪空港
 奈良大教授の高橋博子さん

 東京電力福島第1原発事故による放射線被ばくで甲状腺がんになったとして、東電に損害賠償を求めた訴訟が東京地裁で続いている。事故から間もなく15年。「被害が見えにくくなるが、私たちは一生抱え続ける」と語るのは、昨年6月に原告に加わった福島県いわき市出身の瞳さん(仮名)=(27)。自分の境遇に苦悩したが「沈黙すれば被害者が黙って耐える社会になる」と決心し、一歩踏み出した。

 2011年の事故当時は小学6年で卒業式目前だった。中学に進むと、個人線量計が配られたが被ばくなど具体的な説明はなく、授業を受け部活に励む日々。だが盛んに報じられる震災や事故の悲惨な状況とかけ離れていると感じた。「私は被災者に含ま...

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