
宮城県東松島市の20歳を祝う式典に参加した阿部花澄さん=1月
東日本大震災の発生から15年が過ぎた。当時5歳だった少女は、20歳になった。あの日を思い出すと、今でも胸がぎゅっと苦しくなる。母を亡くした宮城県東松島市の阿部花澄さんは、それでも語り部として、震災の記憶を伝えていくと決めた。
悲嘆に暮れる中、支えてくれた人たちの優しさが前を向く力となった。次は自分が誰かの役に立ちたい。「見ててね。震災を忘れさせないから」。最愛の母に誓う。(共同通信=大石祐華)
▽まるで巨大な洗濯機
5歳で目にした津波の光景が忘れられない。あの日、東松島市野蒜地区の保育所で昼寝の時間に大きな揺れが襲った。布団をかぶって耐える。怖くて泣きそうだった。先生の指示で園庭に避難し、保...
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