田老地区の新たな防潮堤の上で、黙とうする元田久美子さん=岩手県宮古市
 田老地区の新たな防潮堤の上で、黙とうする元田久美子さん=岩手県宮古市
 刺し身の「5種盛り」を手に持つ新田健一さん=岩手県宮古市
 浄土ケ浜の浜辺=岩手県宮古市
岩手県宮古市

 さながら極楽浄土の光景のようだと名付けられた、岩手県宮古市の浄土ケ浜。その名前に引かれて旅に出たのは、くしくも3月11日だった。

 東京から東北新幹線でJR盛岡駅まで約2時間。さらにバスで宮古駅まで約1時間40分。15年前、この町は東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた。駅前で物思いにふけっていると、福々しいスズメが出迎えてくれた。

 まず向かったのは、巨大な津波が防潮堤の一部を壊し、町をのみ込んだ田老地区。海抜14・7メートルの防潮堤が新たに整備された。その上の遊歩道で午後2時46分、数百人が手を合わせ、海に黙とうをささげた。冷たい風が磯の匂いを運んでくる。

 宮古観光文化交流協会で「学ぶ防災」...

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