演説前、拍手に応える高市首相(中央)=2日、ハノイ(共同)
 演説前、拍手に応える高市首相(中央)=2日、ハノイ(共同)
 FOIPを巡る歴代首相の演説

 高市早苗首相がベトナムで「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の進化を打ち出した。「高市版FOIP」は日本が重視してきた「法の支配」が陰に隠れ、人工知能(AI)開発や通信インフラ支援といった協力を挙げ「共に強く豊かになる」と強調した。トランプ米政権が「力による平和」を掲げ、中国がインド太平洋地域で影響力を強める国際情勢を踏まえ、理念ではなく実利を前面に出した格好だ。

 ▽共鳴

 「提唱から10年。私たちを取り巻く環境は大きく変わったが、FOIPの妥当性は揺らぎません」。2日、ベトナム国家大学ハノイ校。首相は安倍晋三元首相が2016年にFOIPを発表して以降、米国をはじめとする各国に共鳴の輪が広が...

残り946文字(全文:1245文字)