「区長申し立て」で母親に成年後見人が付いた経緯について話す東京都港区の女性=3月
 「区長申し立て」で母親に成年後見人が付いた経緯について話す東京都港区の女性=3月

 身寄りのない高齢者らを対象に、市区町村長が成年後見の開始を家裁に求める「首長申し立て」が増えている。自治体が保護や対応に力を入れてきた表れともいえるが、一部では「望まない申し立てをされた」とトラブルになる事例も。より使いやすい制度の実現を掲げた法改正を控える中、「後見をされる本人や、家族の声も聞いてほしい」との要望が上がる。

 ▽出前講座

 青森家裁は2025年、申立人の内訳で首長の割合が45・0%でトップだった。青森市の担当者は「孤立する高齢者が本当に増えた」と実感を込めて話す。そもそも身寄りがなかったり、親族がいても交流がなかったり…。首長申し立ての手続きは必要な書類が多く、職員の負担も増してい...

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