心肺蘇生法の実施内容の推移
 心肺蘇生法の実施内容の推移

 溺れた子どもの心肺蘇生では人工呼吸が重要だが、近年は胸骨圧迫のみを行うケースが増え、人工呼吸の実施が減少傾向にあると岡山大の研究チームが発表した。胸骨圧迫のみでは死亡や重い後遺症のリスクが高まることも判明。成人で普及した「胸骨圧迫のみでよい」という考えが、子どもの救命に悪影響を及ぼしている可能性がある。

 チームは病院外での心停止事例を集めた総務省消防庁のデータベースから、2012~23年に発生した17歳以下の溺水に関連する心停止を抽出。このうち現場に居合わせた人が蘇生法を実施した740例を解析した。

 処置の内訳は「胸骨圧迫のみ」が432例(58・4%)、「人工呼吸を伴う」が308例(41・6%)...

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