
解剖・人類学者の小金井良精が残した手記。1888年にアイヌ民族の墓を掘ったことが記されている
大学が過去に収集したアイヌ民族の遺骨について、地域への返還が進まず停滞している実態が、共同通信のアンケートで判明した。一部の大学が不適切な遺骨収集の実態を直視せず、過去のずさんな遺骨管理が返還を困難にさせている。識者は誠実に対応してこなかった姿勢を問題視する。
▽手記
「アイノ小屋が二、三軒見えるから、なるべく見附けられないやうにといひ合わせた。夕刻までに五體掘り揚げた」
アイヌ民族を研究していた著名な解剖・人類学者で、東京帝国大医科大(現・東京大医学部)教授だった小金井良精の手記では、旅先の北海道で1888年夏、人目を避けて協力者とアイヌ民族の墓を掘り、5体の遺骨を収集したことが記録されている。
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