理研食品の陸上養殖施設。大きな水槽でスジアオノリが育つ=岩手県陸前高田市
 理研食品の陸上養殖施設。大きな水槽でスジアオノリが育つ=岩手県陸前高田市

 東日本大震災から今年で15年。岩手県陸前高田市では大津波の被害を乗り越え、水産業を盛り上げようとする動きが加速している。沿岸部を海洋先端産業の地域にする構想もある。

 3月下旬。ワカメスープなど海藻関連の製品を手がける「理研食品」(宮城)の陸上養殖施設「陸前高田ベース」を訪れると、大型水槽の中で海藻が泳ぐように揺れていた。ポテトチップスの味付けに使われているスジアオノリだ。

 「スジアオノリは成長が早い。初期投資は必要だが、海より陸の方が育てやすい」と同社原料事業部長の佐藤陽一さん。

 同社は2021年にスジアオノリの陸上養殖を始めた。年間生産量は約5トン。今後、増産予定で、地球温暖化の原因となる二酸化...

残り718文字(全文:1017文字)