インテリジェンス(情報活動)の司令塔となる首相や閣僚による「国家情報会議」と、実務を担う「国家情報局」が7月にも創設される見通しとなった。同局は内閣情報調査室(内調)を格上げする形で設置される。各省庁が収集する重要情報の総合調整や一元化は不可欠だが、国家の「目」や「耳」となる新組織への監視、検証体制は不十分と言わざるを得ない。
創設法案を審議中の国会でも指摘された課題の一つが、政権の意向に忖度したり、政権が情報を都合よく利用したりする恣意的運用の恐れだ。
海外では過去、誤った情報を基に戦争に突き進んだ悲劇がある。2003年のイラク戦争だ。当時のブッシュ米政権が、イラクが「生物化学兵器を保有してい...
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