
男女別学の公立高校は共学にすべきか。近年、教育現場での男女平等の在り方を巡り、議論が活発化している。本書は、日常のさまざまな場面で、宗教の規範に基づき男女分離が意識されているイスラム諸国の事例を参考に、このテーマを考察する点が新しい。
国によって分離の在り方はさまざまで、共学・別学の在り方も多様だ。本書は、主にイスラム教の研究者たちが、トルコやイランなど6カ国の別学・共学の現状や歴史、思想的な背景を紹介し、比較から見えてくるものを論じている。
いずれの国も日本と同様、西洋の近代的な学校教育を見本に、20世紀以降に共学化が進み、大学まで別学と共学が併存している。中学高校に限ると、イランとアフガニス...
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