山田水産が育てた完全養殖ウナギ(同社提供)
 山田水産が育てた完全養殖ウナギ(同社提供)
 国内で取れたシラスウナギの量
 完全養殖ウナギの稚魚(山田水産提供)

 生態に多くの謎が残り、絶滅も危惧されるウナギ。研究開始から「足かけ40年近く」(国立研究開発法人水産研究・教育機構の芳野正理事長)に及ぶ苦節の日々を経て、天然資源に依存しない完全養殖の手法で作られたかば焼きが初めて消費者の手に渡った。養殖を含む漁獲量が減り続ける島国日本にとって、食文化の維持に向けた大きな一歩だが、商用化にはなお課題がある。

 ▽突破口

 「卵から稚魚(シラスウナギ)にするまでが一番難しい」と、完全養殖に携わる研究者らは口をそろえる。そもそもどんな餌を食べて稚魚になるのかなど未解明の点が多いためだ。水産研究・教育機構が世界初の完全養殖に成功したのは2010年。サメの卵から開発した餌を...

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