
「マリスカドラス」と呼ばれる女性漁師が特殊な道具を使って海底をさらい、アサリを採っていた=2025年12月、スペイン北西部ガリシア自治州のアローサ入り江(撮影・沢田博之、共同)
腰をかがめ、くわのような道具で掘り起こす。早朝から浜に出たマリア・アランサス・アブイン・ジャネス=通称アランチャ=(61)は4・5キロのアサリを収穫した。2025年12月初旬、スペイン北西部ガリシア自治州のアローサ入江は、貝漁師が付けたヘッドライトが暗闇の中で浮かび上がり、幻想的な光景を見せた。
▽貧弱な補償
漁業は地域経済の柱。アサリなど貝類は地元食材として欠かせないだけではなく、観光資源としても貴重だ。腰まで海水につかって底地をさらう漁もある。多くは女性で「マリスカドラス」と呼ばれる。貝を採る女性という意味だ。
アランチャは競りに備え所属する地元のリアンショ漁業組合に採ったアサリを持ち込んだ。...
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