
元受刑者の山口友昭(仮名)と面談する石山正子。「夜は眠れてますか」と体調を気遣った=2025年12月、北海道函館市の巴寮
しばれる冬の日、北海道函館市の更生保護施設「巴寮」で2人は向かい合った。「今、困っていることは?」。薬物専門職員の石山正子(70)がほほえみかける。元受刑者で60代の山口友昭(仮名)が、おもむろに口を開いた。「お金がないのが一番大変かなあ」
更生保護施設は、刑務所を出所した人らの社会復帰を支える。民間の法人が運営する巴寮は住まいや食事が無料で、最長6カ月入寮できる。覚醒剤や窃盗などで服役した10人前後が暮らす。
2016年から働く石山は看護師の資格を持ち、薬物依存症の再発を防ぐための認知行動療法を担当している。幼い頃の心の傷や薬物依存に至った経緯、近況に耳を傾ける。共に克服法を探る。
(敬称略、筆...
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