
「東京人文論壇」の事務所で話す李金星さん=3月、東京都新宿区
中国共産党の一党支配とは違う、日本の自由に憧れていたのに―。日本政府が進めるビザ厳格化が、在留中国人の間に波紋を広げている。中国で弁護士資格を剥奪され、拠点を日本に移して人権擁護に取り組む李金星さん(52)は「長く日本で生活してきた人々が排除されてしまう」と危機感を募らせる。人権問題や民主活動などをけん引してきた中間層を中心に、中国への帰国を検討する動きが出始めている。
李さんは中国社会の底辺で苦しむ人々を支援する弁護士として活動していた。だが、2012年に発足した習近平指導部は体制を揺るがしかねない存在と見なして人権派弁護士や民主活動家への弾圧を強め、李さんも19年に資格を剥奪された。
20年...
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