建設中のビル工事現場から出てきたアイアイアウン。ヘルメットを脱ぐと、顔には疲れが色濃く浮かんでいた=2026年2月、バンコク(撮影・浮ケ谷泰、共同)
 建設中のビル工事現場から出てきたアイアイアウン。ヘルメットを脱ぐと、顔には疲れが色濃く浮かんでいた=2026年2月、バンコク(撮影・浮ケ谷泰、共同)
 ミャンマー人の建設労働者らの住居を、高架橋から眺めるコシェイジー。壁に隙間などはなく「私の住居よりだいぶいい」とつぶやいた=2026年2月、バンコク(撮影・浮ケ谷泰、共同)

 角材で作られた不安定な階段を上っていると、屋根と壁がトタン張りの粗末な「住居」が、きしみながらぐらりと揺れた。形ばかりのドアが並び、開くと4畳半ほどの部屋がある。室内にはハンモックがつるされ、衣服や炊飯器などわずかな日用品が置かれていた。

 「日中はうだるような暑さになる。でも、ほかに住む場所もない」。力ない表情で話すコシェイジー(42)が、軍政下のミャンマーからタイに密入国し、バンコクにたどり着いたのは2025年8月のことだ。

 吹きさらしになっている壁の大きな隙間からは、ビルの建設現場が見える。そこはコシェイジーが週6回、作業員として通う場所でもある。

 ▽行き着いた先

 ミャンマー中部の農村で生まれた...

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