
砂金を含んだ山を崩し、土を大量の水で洗い流す「大流し」などの技法で砂金を採った西三川砂金山=佐渡市
世界文化遺産登録を目指す「佐渡島(さど)の金山」(新潟県佐渡市)について、国が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に再提出する推薦書の概要が28日、関係者への取材で分かった。ユネスコから不備が指摘された「西三川砂金山」の水路跡の記述について、説明を追加するなどして内容を充実させる。国は29日に開かれる自民党会合で修正内容を説明した上で月内に提出する方針だ。
西三川砂金山は大量の水で土砂を流して砂金を採る「大流し」という技法が発達し、当時の「導水路跡」が構成資産に含まれている。ただ、長年の風雨や道路の建設で分断され、現在は約20カ所の水路跡が点在するような形になっている。
こうした状態について、ユ...
残り333文字(全文:633文字)