政府が1月に世界文化遺産として国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦した新潟県佐渡市の「佐渡島(さど)の金山」について、ユネスコ事務局が審査を終え、諮問機関のイコモスに推薦書を送付したことが3月2日、分かった。昨年提出した推薦書はユネスコ事務局による審査で不備があると判断され、イコモスの審査は受けられなかった。第1段階を通過した格好で、2024年の世界遺産登録へ前進した。

 文化庁によると、ユネスコ事務局は3月1日付で「推薦書は要件を満たしていた。イコモスに送付した」と日本政府に通知した。世界遺産条約の作業指針では、推薦書の確認結果を提出国に通知すると規定しており、1日がその期限だった。

 佐渡...

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