佐渡島の金山のシンボル「道遊の割戸」
佐渡島の金山のシンボル「道遊の割戸」

 世界文化遺産登録を目指す新潟県佐渡市の「佐渡島(さど)の金山」について、政府は29日深夜、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に暫定版の推薦書を提出した。関係者が明らかにした。政府は今年2月に推薦書を提出していたが、ユネスコから不備を指摘されて当初目指していた2023年の登録を断念。記述を修正した推薦書で、24年の登録を目指す。

 ユネスコが不備を指摘したのは、構成資産の「西三川砂金山」に関する記述。砂金採取のための水路跡が、風雨や道路建設などで分断されていることに関して「説明が欠落している」と主張していた。暫定版推薦書では、点在する約20カ所の水路跡に番号を振り、元々はつながっていたとの説明を追...

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