ハーブやスパイスの利いたグリーンカレー(手前)とレッドカレー。長粒のジャスミンライスやタイのビールに合わせるとおいしさが増す=新潟県上越市のバーンタイ(上越支社・永井隆司撮影)

 ココナツミルクの濃厚な甘さと、唐辛子の爽快な辛さが特徴のタイのカレー。20年ほど前に初めてタイを訪れてグリーンカレーを食べ、薄い緑色の爽やかな見た目と辛さ、バジルや魚醬(ぎょしょう)のナンプラーの独特の香りが癖になった。

 日本のタイ料理店では、定番のグリーン、レッド、イエローのカレーのほか、最近はオレンジ色のマッサマンカレーもよく見かける。多彩な唐辛子やスパイスが、カラフルな色合いをもたらす。

 タイカレーには、唐辛子だけでなく、ハーブや香味野菜も欠かせない。上越市のタイ料理店「バーンタイ」では、レモングラスやショウガ、エビみそなどが入ったペーストをじっくり炒め、爽やかな香りとうまみを引き出し...

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