
「白バイ」と言えば、警察の花形職場だと思う人は多いだろう。正月の箱根駅伝で、選手を先導している印象が強いかもしれない。
記者は大学時代、長野県の自宅から山梨県のキャンパスまで、車で通学していた時期があった。往復500キロの道中、白バイを見かけると気が引き締まるような、いい緊張感を与えてくれる存在だった。
新人記者として県警を担当し、白バイを間近にする機会に恵まれた。
茨城県で10月に開かれた白バイ隊員の全国競技大会では、県警交通機動隊の男性が圧巻の走りで、種目別で優勝したことを記事にした。県警察学校(新潟市西区)のオープンキャンパスを取材した際は、白バイのデモ走行を見た高校生が「隊員のかっこ...
残り3160文字(全文:3460文字)