ロケに出て基本的に午後7時以降撮影することは、ほとんどありません。たいてい翌日の鋭気を養うために晩酌しています。よって、夜間撮影は陽が短くなる秋から冬にかけて積極的になります。

 さて、日没後どこで何を撮るか。これまでご覧頂いた通りライブコンポジットで光跡もかなり撮りこんできましから、高感度、大口径レンズで走行シーンを撮ってみようとも考えました。

 そこで思いついたのが信越本線の長鳥駅でした。以前ライブコンポジットの撮影で訪れたときに無数のライトが山間に佇むホームを煌煌(こうこう)と照らし、やたら眩しいホームという印象を持っていました。そう、そのライトで露出が稼げるという思いからです。

 長鳥駅は...

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