
幼少時、「虫歯になる」などと親に言われて、めったに口にできなかったコーラ。飲みたい衝動を抑えられたせいか、おじさんになった今もコーラ愛が尽きない。
そんな根強いファンの固定観念を打ち砕くコーラがある。地域食材などを使って独自の味を追求したクラフトコーラだ。
スパイス・ハーブ類、かんきつ類、甘味料を独自に組み合わせて作るため、大手飲料メーカーの製品とは一線を画した味が楽しめる。こうしたご当地コーラが近年、新潟県内をはじめ全国各地で次々と生まれている。
国際クラフトコーラ連盟(東京)によると、2018年に国内販売が本格化すると、香りやスパイシーさなどが際立った個性的な風味が支持されて人気は右肩上がりに。現在の銘柄数は全国で1000を超すという。販売元や製造所が新潟県産の銘柄は、10種ほどある=下の図参照=。

「コーラは飲む人を笑顔にさせる」。県内業者の1人は、こだわりのクラフトコーラを提供する理由を語る。折しも、冷たいドリンクが恋しくなる季節。はじけるシュワシュワの爽快感を味わいながら、...
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