年間200万人超の観光客数を誇る岐阜県の世界文化遺産・白川郷は年々、その数を伸ばし続けているが、宿泊となると10万人前後で横ばい。全体の1割にも満たない状況が続いている。観光関係者は一様に「宿の数が絶対的に足りない。日帰りメインで考えるしかない」と割り切っている。
一方、新潟県佐渡市は島という特性から宿泊が主流。世界遺産登録後の観光客数増に備え、受け皿の確保は欠かせない。
島内の主要なホテルや旅館17軒でつくる佐渡観光旅館連盟は、世界遺産効果で年間50万人の観光客が70万人まで伸びるとみている。連盟会長で国際佐渡観光ホテル八幡館の総支配人を務める本間東三夫(とみお)(59)は期待を込める。「...
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