戦没者を悼み手を合わせる浦川原区遺族会の参列者=6月21日、上越市浦川原区顕聖寺
戦没者を悼み手を合わせる浦川原区遺族会の参列者=6月21日、上越市浦川原区顕聖寺

 太平洋戦争などの戦没者の遺族でつくる新潟県上越市の浦川原区遺族会は6月21日、同区の浦川原保健センターで戦没者追悼式を開いた。遺族の高齢化などから参加者は年々減少。遺族会は存続が難しくなったとして、2023年度での解散を決めており、今回が最後の追悼式となった。

 会によると、日清、日露戦争や太平洋戦争で出征した同地区などの出身者288人が戦死した。

 追悼式には浦川原区遺族会の11人を含む約20人が参列。永井清文副会長(82)が「戦争の悲惨さを知らない世代が国民の半数以上を占めるようになった。今日の繁栄が尊い命の代価によってもたらされたことを永遠に忘れてはならない」と述べた。

 太平洋戦争で叔父を...

残り65文字(全文:365文字)