先日、長い付き合いになる友人から1冊の写真集を渡され見てほしいと云われました。ソフトカバーのA4大の版型で百数十ページのわりと立派な本です。そうした場合、何か褒め言葉はないか、よりよいところを賞賛したいものです。友人でなければ決してあらなど指摘はしませんが、ページをめくるたびに違和感が増幅し、やがては怒りをも覚えました。彼の写真の実力はよく知るところで1枚の1枚の写真はしっかりとしていましたが、色やレイアウトセレクトがメチャクチャでボロクソに文句を言いました。長い付き合いの友人ですから。  友人に制作の意図というか経緯を尋ねると、今ではそうした割と本格的な本を1冊から制作できるそうで試...

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