私のカメラマンとしての初仕事は1992年のこと。当時、使用していたカメラは35㎜版の一眼レフカメラで、依頼された案件は何でも応じていました。ある時、銀座の名建築のムック本の撮影依頼が来ました。

 いま皆さんがお使いのカメラで近くに高層ビルやマンションでもあったら、カメラを見上げて覗いてみてください。建物が寝てしまいビル最上階に向かって先細っているような写真になります。そうした撮影は、本来なら4×5(シノゴ)と呼ばれるビューカメラのシフト機能を使って垂直補正をしなければなりません。

 その仕事のためだけに4×5を買うわけにもいきませんし、35㎜版のシフトレンズも買いたくありません。物理的に無理な場合は...

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