「近視につながる眼軸の長さは一度伸びると戻ることはないので、進行予防が大切」と語る羽入貴子医師=新潟市西区のはにゅうクリニック
「近視につながる眼軸の長さは一度伸びると戻ることはないので、進行予防が大切」と語る羽入貴子医師=新潟市西区のはにゅうクリニック

 新潟県内での新型コロナウイルス流行から2月末で4年となる。ウイルス禍以降、子どもの近視が増加傾向にある。県内の児童・生徒も視力悪化が顕著で、2022年度の文部科学省調査によると新潟県の裸眼視力1・0未満の中学生は7割近くに上り、過去最高だった。眼科医は、新型ウイルス禍で外遊びの機会が減ったことや、デジタル端末の普及などが要因だとして、屋外で活動する時間を確保するよう勧めている。

 22年度調査によると新潟県内の裸眼視力1・0未満の子どもの割合は、小学生が37・4%、中学生は67・1%、高校生は66・6%。調査期間が異なるため単純比較はできないが、新型ウイルス禍前の19年度調査と比べると、小学生...

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