ノドグロの稚魚を放流する海洋高の生徒ら=12日、糸魚川市の筒石沖(近畿大提供)
ノドグロの稚魚を放流する海洋高の生徒ら=12日、糸魚川市の筒石沖(近畿大提供)

 新潟県糸魚川市の海洋高校と近畿大(大阪府)は3月12日、新潟県を代表する高級魚ノドグロ(アカムツ)の稚魚約8000匹を糸魚川市の筒石沖に放流した。高大連携協定に基づく共同研究の一環で、養殖技術の確立や水産資源の確保につなげる。

 海洋高と近畿大は昨年9月、上越沖で漁獲したノドグロの卵を採取して人工授精し、近畿大水産研究所富山実験場(富山県射水市)で卵をふ化させた。

 富山実験場は能登半島地震で被災し、ノドグロの稚魚約1万5千匹のうち約5000匹が死んだ。今回、放流した稚魚は昨年12月、海洋高に運んでいたため大きな被害は免れ、資源育成コースの2、3年生34人が育ててきた。

 この日は生徒と近畿大の関...

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