
使用済み核燃料の号機間輸送などについて説明する稲垣武之所長=3月28日、柏崎刈羽原発
東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。の稲垣武之所長は3月28日の定例記者会見で、6、7号機の使用済み核燃料原発で一度使用した燃料。原発の燃料は原料であるウラン鉱石を加工し、焼き固めた「ペレット」と呼ばれるものの集合体で、使用後も見た目や形は使用前と変わらない。使用済み核燃料の中にはウランやプルトニウムなどのまだ燃料として使える資源が95~97%残っているとされる。の貯蔵率低減に向け、「(1〜5号機に移す)号機間輸送が必要。環境をできるだけ早く整える」と語った。新潟県柏崎市の桜井雅浩市長が6、7号機の貯蔵率を80%以下にすることを再稼働の条件の一つとしていることを踏まえ、6、7号機の使用済み燃料プールの余裕を確保していく考えを示した。
東京電力は3月27日、柏崎刈羽原発4号機で...
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