光と音 比重と調和の演出
「光芒(こうぼう)」。三味線プレイヤー史佳Fumiyoshiが掲げた今回のメインテーマだ。2024年は自身の芸道40周年ということもあり、特別な思いがある年。故にいつも以上に絞り出したタイトルだろう。
軸をぶらさず常に挑戦と革新を続けているが、今回もまたデジタルとの融合という新たなアプローチは、サブタイトルの「映像と三味線が紡ぐ平和の旋律」というところからもうかがえる。光のデザインを担当するのは新潟が誇るソルメディエージだ。
また平和という言葉に込められているのは、元日に発生した能登半島地震。また世界に目を転じれば、ロシア・ウクライナ、パレスチナ・イスラエルの争いなどもまだ終わりが見えない。...
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