
指導員に勉強を教わったり、読書をしたりする子どもたち=新発田市の市教育支援センター車野校
新潟県内の小中学校で不登校の児童生徒が増加し、市町村が学校内外に子どもの居場所を設ける試みが続く。主な受け皿は市町村が運営する「教育支援センター」で、中には廃校を活用して子どもが伸び伸びと過ごせる環境づくりを進めるケースがある。一方、学校内での受け入れ態勢の強化は、教員などの人手不足という壁に突き当たっている。(報道部・佐藤雄太)
3月中旬、新発田市の「教育支援センター車野校」では、小中学生5人が問題集を解いたり、読書にふけったりしていた。「ここは自分を認めてくれる。居場所がある」。市内の中学に在籍する女子生徒は、そう話すとほほ笑んだ。
センターでは教員OBや教員免許を持つ人らがスタッフとな...
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