
笹団子を作る市川屋の従業員。市川匡さんが出来を確認し、認めた商品だけを販売している=新潟市中央区鐙1
新潟県内で飲食店を展開する「角中(かくなか)グループ」(新潟市中央区鐙3)は、2023年に閉店した老舗餅菓子店「市川屋」(同区東堀通5)の事業を引き継ぎ、同区鐙1で店を復活させた。関係者は、長年愛された味を再び届けようと意気込んでいる。
市川屋は1847年創業。県産食材を使った笹団子や餅などを製造、販売してきたが、7代目の市川匡(ただし)さん(70)が自身の健康問題などで営業終了を決断。23年2月に閉店した。
この事態を、角中グループ内の各社で社長を務める田中大樹(だいき)さん(48)が知り「歴史があり、ファンが多い店を絶やすのは惜しい。うちで引き継ぎたい」と、共通の食材業者を通じて市川さん...
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