
成約式に出席した猪貝の猪貝克浩社長(右)と間瀬屋商店の鈴木謙太社長=長岡市台町2
こんにゃくや新潟県の郷土料理の「えご」などを製造する猪貝(長岡市新産2)は、後継者不在を解消するため、新潟市中央区の間瀬屋商店に全株式を譲渡した。事業や社名、取引先などは変更せず、従業員の雇用も維持する。
猪貝は1913(大正2)年創業。新潟県産材料にこだわるこんにゃくなどを主力とし、えごの販売シェアは1位だ。2024年2月期の売上高は2億6千万円。
間瀬屋商店は江戸時代に廻船問屋として生まれ、1956年に「新潟ビル清掃社」(現新潟ビルサービス)を創業した。2022年には大葉やハーブなどの生産加工販売を担う「妙高ガーデン」(妙高市)を引き継いだ。地場に根付いた食品の製造販売を手がけつつ、後継...
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