
会見で経営状況について説明するJA県厚生連の塚田芳久代表理事理事長(右)=5月2日、新潟市中央区
新潟県内で11病院を運営するJA新潟県厚生連(新潟市中央区)の2023年度決算について、純損益が前年度の黒字から転落し、35億9千万円の赤字に上る見通しであることが5月2日、分かった。赤字幅は過去最大。新型コロナウイルス関連の補助金の減額が大きく影響した。村上や佐渡などへき地・離島の中核病院が厳しい経営状況となっており、厚生連は自治体による財政支援の強化や公設民営化の検討が必要だとしている。
23年度決算見込みは11病院のほか、閉院した2病院と診療所なども含む。決算額は6月下旬に開かれる臨時総会で確定する。
新型ウイルス関連の補助金は17億5千万円で、22年度の60億3千万円から大幅な減額と...
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