
店頭に並んだ県産枝豆=2023年7月、新潟市中央区のピカリ産直市場お冨さんピア万代店
新潟県農業総合研究所食品研究センター(新潟県加茂市)は、生鮮品と同等の食感と色を保つという枝豆の冷凍技術を開発した。冷凍県産枝豆の製造・販売を目指す県内の食品加工会社に対し、2024年6月にも技術支援を始める。高品質の冷凍枝豆を県外でも通年販売できるようにし、県産枝豆のブランド化を後押しする狙いだ。
研究センター園芸特産食品科が2020年度から3年間研究した。「すでに市販されている冷凍枝豆と違い、豆の硬度と鮮やかな外観を保つ方法を追究した」と佐藤嘉一科長。加熱処理時間と急速冷凍がポイントとなった。
加熱処理時間は、枝豆の厚さと湯の食塩濃度によって決める。例えば厚さ9ミリの枝豆を食塩濃度1〜2...
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