ヒカリ食品の新工場となる予定の旧繊維工場=五泉市城下1
ヒカリ食品の新工場となる予定の旧繊維工場=五泉市城下1

 おかゆ製造のヒカリ食品(新潟県五泉市下条)は7月末、8000万円をかけ新たな工場を五泉市村松地区に設置する。新型コロナウイルス禍をきっかけに療養食として高まったおかゆ需要を取りこぼさないよう生産力を拡大し、売り上げ増を図る。

 ヒカリ食品は1988年に創業。新潟県産コシヒカリを使ったおかゆのレトルトパウチ食品や、煮豆の缶詰の製造を手がけている。2020年以降、新型ウイルス禍の影響で、おかゆの需要が飛躍的に増えた。ウイルス禍前の年間売上高は1億円前後で推移していたが、22年11月期は1億6千万円にまで伸びた。

 新型ウイルスが感染症法上の5類に移行した23年以降も、おかゆ食は健康食品や備蓄食として...

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