名物のところてんを仕上げる店主の武江稔さん=16日、上越市大島区下達
名物のところてんを仕上げる店主の武江稔さん=16日、上越市大島区下達

 明治創業の「日本一うまいトコロテン」(新潟県上越市大島区下達)が2024年も営業を始めた。湧き水を使い、昔ながらの製法で手作りしたところてんは県内外にファンが多く、涼味を求める客が訪れている。

 1885(明治18)年創業の日本一うまいトコロテンは5代目の武江稔さん(52)が切り盛りする。店名はかつて屋号と同じ「清水屋」だったが、戦後間もないころ、3代目が行商人から「日本一うまいトコロテン」と書かれたのれんを贈られたのを機に改名した。

 原材料は伊豆地方産の数種類のテングサと店の敷地の湧き水。武江さんが毎朝テングサの状態や気温、湿度を考えながら煮込み、湧き水で冷やして仕上げる。完成までに約6時間...

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