岡崎史子医師

 今回は「『みる』医師を育てる今の医学教育」についての見方(地域を守る視点)です。医学生が医学部の6年間で知識と技能、態度をどう学修し、医師になるのかを紹介します。

 まず、医師には知識が必要です。医学は日進月歩で、30年前から考えると教科書の内容は2倍になっています。これを全部教えるのは不可能で、知識そのものは自分で勉強するしかありません。

 それよりも、知識を使って課題を解決する方が重要です。学生は与えられたテーマをグループで討論する「アクティブラーニング」で、知識の使い方を学びます。発表することでプレゼンテーション能力も鍛えられます。研究室に8週間配属され、研究についても学びます。

 医師には...

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