
能登半島地震で被災した笹川邸で行われた、かもいの修繕作業=5月30日、新潟市南区味方
能登半島地震で被害を受けた新潟市南区味方の国の重要文化財「旧笹川家住宅」(笹川邸)で5月30日、修繕作業が始まった。笹川邸は現在臨時休館中。請負業者が屋内の被災箇所を確認しながら、丁寧に修理に当たった。
笹川邸は地域を束ねる大庄屋を代々務めた笹川家の住宅で、1954年に国の重要文化財に指定された。市によると、能登半島地震の影響で、壁にひびが入ったり、板戸が変形したりするなど、屋内外に少なくとも50カ所以上の被害が確認された。
修理作業の初日は屋内部分で行われた。表座敷と居宅部をつなぐ、かもいが外れる被害があったため、業者が位置を修正して固定する作業を行った。
笹川邸は各所に貴重な建具を使用し...
残り90文字(全文:390文字)