
修理工事が進む旧深見家住宅=佐渡市相川中京町
「佐渡島(さど)の金山」の世界文化遺産登録を見据えて新潟県佐渡市が進めている「旧深見家住宅」(相川中京町)の保存修理工事が本格化した。建物は築100年以上で、鉱山労働者の住宅として使われた。市は、鉱山町として栄えた時代の面影を色濃く残す京町通りを散策する拠点として、10月の完成を目指している。
住宅は、佐渡金山と佐渡奉行所を結んだ京町通りにあり、1912(大正元)年以前に建築されたとみられる。木造平屋建て。奥行きが長く、細長い「通り土間」に沿って座敷などの居室が並び、相川地区の伝統的な町家の特徴を残している。市によると、50年代まで鉱山住宅として使われていたが、その後は十分活用されておらず、...
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