新潟県佐渡市の「佐渡島(さど)の金山」について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)は、「世界遺産登録を考慮するに値する価値がある」とした上で、補足説明を求める「情報照会」と勧告しました。世界遺産登録に向けて期待が高まる「佐渡島(さど)の金山」は相川鶴子(つるし)金銀山と、西三川砂金山で構成されています。今回は砂金山の歴史について読みトキます。

Q 「西三川砂金山」って何?

A 佐渡南西部の真野地区にあった、細かい金の粒「砂金」が取れた鉱山です。佐渡最古の砂金山で、12世紀の「今昔物語集」にも登場したといわれます。火山活動でできた鉱脈が地表に表れ、鉱物が浸食などで川から流れて海に堆積、その海底が...

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