搾ったクルミ油を手にする池田晴美さん。殻を丁寧に取り除いており、油は透き通っている
搾ったクルミ油を手にする池田晴美さん。殻を丁寧に取り除いており、油は透き通っている

 人口減少が進む新潟県十日町市中条丁の枯木又(かれきまた)地域に移住した女性が、クルミとユキツバキを原材料にした油作りに取り組んでいる。まず商品化して売り出したクルミ油が評判を呼び、健康志向のリピーターもいる。

 女性は2021年に南魚沼市から移住した池田晴美さん(56)。福祉施設などへの出張理容師の仕事をする傍ら、「雪国のあぶら」を設立、販売している。

 クルミ油は枯木又に自生するクルミが原料で、無添加、非加熱。9月の1カ月間に収穫し乾燥保存したクルミを割り、取り出した中身を、圧力を加える搾油機にかけ、出来上がった油をろ過する。殻を外したクルミ1キロから470〜480グラムの油ができる。池田さん...

残り343文字(全文:643文字)