
織物染色業の見附染工(新潟県見附市月見台1)が事業を停止し、6月14日付で新潟地裁長岡支部に自己破産を申請したことが17日、分かった。帝国データバンク長岡支店によると、負債総額は約16億円。市場縮小に加えて新型コロナウイルスの影響で売り上げが低迷し、原材料費やエネルギー高も響いた。
帝国データバンク長岡支店などによると、見附染工は旧栃尾市(長岡市栃尾地域)の紺藤整染の見附工場として1970年に操業、80年に分社化し設立された。合成繊維や天然繊維などを手がけ、88年5月期には売上高約24億円を計上した。
しかし、輸入繊維の台頭や海外生産シフトの影響を受け、債務超過に陥った。2004年の水害や中...
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