
「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関から「情報照会」勧告を受け、7月のユネスコ世界遺産委員会で登録を諮ります。ここに至るまでには度重なる困難と市民の地道な活動がありました。歩みを読みトキます。
Q ここまでの経緯は。
A 佐渡市と新潟県が文化庁の公募に応じ、提案書を初めて提出したのは2006年。一時は07年に世界遺産になった石見銀山(島根県)との統合による国内候補の暫定リスト記載も検討されましたが、10年に単独での記載が決まりました。15年に佐渡市や新潟県が作成した推薦書の原案が国に初めて提出されました。
Q それから10年くらいかかったんだね。
A 国内でユネスコへ...
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